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2025/12/06

コラム,写真のこと

大切にしたい第一印象。証明写真のポイント教えます

証明写真とは、その人物を判断し、他人のなりすましを見分けることなどを目的に身分証明書や書類などに貼付される人物写真と定義されています。文字通りその人物を「証明」するためのものですね。

 身近なところでは、パスポートや運転免許証、、学生証や履歴書、入学試験や資格試験の願書などに用いられていますから、多くの方が1度は撮影したことがあるでしょう。

 ここでは、人生の節目の就職活動における証明写真にスポットを当て、証明写真で大切にしたいポイントや業種別のイメージなどをご紹介します。より良い写真で(あなた)という人物をより良く証明できるようにしましょう。

 

◯直感的な第一印象は、どれくらいで決まる?

  第一印象とは、一般的に「初対面で相手に抱く印象」のことです。「初頭効果」とも言われ、最初に抱いたこの第一印象は印象に残りやすく、後の評価に大きく影響するとも言われています。さて、その第一印象はどのくらいで決まると思いますか?

一般的には3~7秒で第一印象は決まると言われています

 もちろん第一印象というのは、ほぼほぼ感覚です。仕事ができそう・できなさそう、話しやすそう・話しにくそう、あるいは好きか嫌いかというような感情です。

 当たっているか当たっていないかは別ですし、見た目だけで第一印象が決定されるわけではないですが、「目から入る情報」というのが圧倒的に多くを占めるようですね。そこに、声や話し方、話の内容、姿勢や態度などの要素がプラスされて総合的にその人となりが判断されることになります。

 

◯大切にしたい第一印象

 ポイントは男女共通して清潔感



 履歴書やエントリーシートに付ける証明写真は、あなたのビジュアルや雰囲気を相手に伝える唯一の要素です。企業側にとっては、表情や髪型、服装などが一目でわかり、あなたの第一印象となります。

 例え証明写真の写りが直接合否に影響がないとしても、わざわざ悪い印象を与える必要はありません。多くの場合、写真でのイメージが実際に面接で会うまでのあなたの人物像になるわけですから、できるだけ好印象を持ってもらいたいですよね。

 各業種・男女ともに共通して求められる印象としては、

ビジネスの場にふさわしいスタイル清潔感

 書類にどれだけ立派なことを書いても、写真の髪がボサボサだったり、服装がだらしなかったりすると説得力に欠けます。きっと伝えたい真剣な気持ちや熱意も伝わりにくいでしょう。

 たくさんの履歴書やエントリーシートがある中で少しでもインパクトを残そうと、髪型やメイクなどで個性を出したいと考える方もいるかもしれませんが、社会には社会の決まり事があり、奇をてらうと反感を買う恐れがあり時としてマイナスイメージに。

・顔、目元をしっかり見せる整った髪型

・しわや汚れがなくサイズに合った服装

・華美になり過ぎないメイクやネクタイ選び

 などが基本です。

正攻法が一番。堅実にいきましょう。

下記に、業種別に、より求められやすい印象や写真のポイントなどをまとめてみました。

◯金融・商社系

 お客様の大切な資産を取り扱う仕事が多く、取り分けて信頼・信用が第一の業界です。健康的ではつらつとした印象と共に、誠実さや真面目さが求められます。身だしなみをきっちり整え、引き締まった感じで実直なイメージの証明写真を撮りましょう。ただ、あまり真顔すぎると、きつく怖い印象になってしまうことも。口角を上げて少し笑みがあってもいいでしょう。

(髪型のポイント)

男性・・・髪を分けて横に流す感じに。ツンツン・束感はNG

女性・・・耳を出し、しっかりまとめてハネや後れ毛がないように

(服装のポイント)

男性・・・ワイシャツの襟元のサイズが合っているか確認。ネクタイも青か紺を基本に

女性・・・メイクはナチュラルに。ブラウスは開襟ではなく、ボタン留めのレギュラータイプがおすすめ


◯公務員

 国民や市民のために公務に取り組む真面目なイメージがありますから、堅実さや真面目さを重視ですが、人々から信頼を得られるような雰囲気で、明るいイメージも大切にしたいところです。真顔すぎず、親しみやすさを感じられるよう男女ともに少し微笑むような表情がいいでしょう。

(髪型のポイント)

男性・・・髪を分けて横に流す感じに。ツンツン・束感はNG

女性・・・耳を出し、しっかりまとめてハネや後れ毛がないように

(服装のポイント)

男性・・・ワイシャツの襟元のサイズが合っているか確認。ネクタイも青・紺系がベター

女性・・・メイクはナチュラルに。ブラウスは開襟ではなく、ボタン留めのレギュラータイプがおすすめ

 

◯営業・不動産・アパレルなど接客系

 お客様をもてなしたり、契約をしたりと人と近い距離で接することが多い仕事です。親しみやすさはもちろん営業やアパレルの場合は、若々しさやアクティブな部分も表現できるといいでしょう。明るく親近感が持てるよう、口角を上げて笑顔に近い表情がおすすめです。

(髪型のポイント)

男性・・・短めの方がフレッシュさや元気なイメージがあって◎ ツンツン・束感はほどほどに

女性・・・しっかりまとめても、ハーフアップでもOK。前髪が落ちて顔に被ったり、ハーフアップでは、後ろの髪が広がらないように整えましょう。

(服装のポイント)

男性・・・ワイシャツの襟元のサイズが合っているか確認。ネクタイはエンジ系で勝負か無難にいくなら青・紺系

女性・・・メイクは派手にし過ぎないように。眉や目元は積極性アピールのためにはっきりさせてもいいでしょう。ブラウスはボタン留めでも開襟襟でもOK。ただし、開襟襟は胸元が開き過ぎないように注意を


◯一般事務職

 企業を支える事務職に求められるのは、真面目さです。基本的には社内業務ですが、上司・同僚など多くの人と協調して取り組む仕事です。受付や来客などの対応もありますから、真面目かつ優しく明るい人柄も表現できるような証明写真が理想です。真顔すぎず、親しみやすさを感じられるよう男女ともに微笑むような表情がいいでしょう。

(髪型のポイント)

男性・・・髪を分けて横に流す感じに。ツンツン・束感はNG

女性・・・耳を出し、しっかりまとめてハネや後れ毛がないように

(服装のポイント)

男性・・・ワイシャツの襟元のサイズが合っているか確認。ネクタイはエンジ系もOK。シンプルにいくなら青・紺系も◯。ただし柄やデザインに注意を

女性・・・メイクはナチュラルに。ブラウスはボタン留めでも開襟襟でもいいですが、無難にいくならキチンと感のあるボタン留めのレギュラータイプが◯


◯エアライン・CA

 一般の方から富裕層までたくさんの方に接し対応するので、常に見られることが多い仕事です。髪型や服装に乱れがあると、それだけで印象は悪くなってしまいますから、見た目を意識し、身だしなみチェックは欠かせません。清潔感があって美しく、健康的かつ華やかさもアピールしたいですね。表情は笑顔が基本です。歯を見せた笑顔がいいとされたり、各社で好まれる印象の違いもあるようですが、親近感が持てる笑顔で撮影しましょう。全身写真も必要になりますから、スーツのサイズやスカート丈、ヒールの高さなども気を付けたいところです。顔や体の角度、左右の向きなどで印象も変わりますから、カメラマンと相談しながら、あなたが一番魅力的に見えるように、納得のいく写真を撮ってもらいましょう。

(髪型のポイント)

顔周りがスッキリ見えるようにまとめましょう。夜会巻きが大人な雰囲気で人気です。その場合、トップの高さや形に注意。上品さを大切にしましょう。前髪は、眉全体が見えるよう斜めに流すのがおすすめ

(メイクのポイント)

メイクは上品な美しさと清潔感がポイント。しっかりとしたメイクでナチュラルな仕上がりになるようにしましょう。つけまつ毛をつける場合は、本数の少ないシンプルなものを

(服装のポイント)

サイズの合った黒のスーツが基本。スカート丈は膝が見えるくらいが理想です。ヒールの高さは5~7㎝くらいが標準とされています。インナーは、カットソーまたは開襟襟のブラウスでも良いでしょう


一概に就職活動と言っても、求められる人物像は業界ごとに違いがあります。でも、変わるのに時間がかかる中身と違い、意識すればすぐに見た目は変えられます。第一印象を良くすることは自分次第で簡単にできるという事です。その簡単な意識改革さえも疎かにしてしまうような人材をはたして企業側が求めてくれるでしょうか・・・それぞれの業界、職種のイメージにあった支度を整え、あなたの魅力をしっかりアピールできる証明写真を撮りましょう。

さて、撮られる側のあなたの準備ができたところで、撮る方法も適切な選択が必要です。

次回は、証明写真撮影方法によるメリット・デメリットをご紹介します